2012年12月29日土曜日

仕事納め

今日29日で今年の診療は終わりました。
無事、1年が終わってほっとしていますが最後になって
少し残念なことがありました。

私の片腕である斉藤さんが今月で退職したのです。
彼女には大分助けられました。
患者さんを治療している時に私が何を考えているか、
次に何をやろうとしているのか、彼女は全部わかっているのです。




今月は28個、入れ歯を作りましたが、斉藤さんの助けがあったからこそ
これだけの事ができたわけで、あらためて彼女のまじめさ、能力に感謝しています。

そうはいっても、あと2日で年が変わります。
いつまでも感傷的になっているわけにもいかず,来年も
やるしかない。

斉藤さん、B&Wのヘッドフォンを気に入ってもらえたようでよかったです。
いい音楽をたくさん聴いてください。


2012年12月24日月曜日

e-max製作方法  ♯3






 

プレスVESTの場合


室温で開始
250℃で30分係留後850℃まで上昇
850℃で45分係留


プレスVEST Speedの場合

850℃に投入,係留45分
     





インゴットを挿入               








  プランジャーを載せる。

 
 
       





PressかFiringを選択

       




プレス開始









モニターに進行状況が表示       









             放置して冷却

        掘り出しはジスクで切断。

        私は石膏バサミでプランジャーのほうからスプルーが見えるまで
        掘り出し、後はブラスターを使用。

        下方から石膏バサミで掘り出すと、マージンが欠ける。

 
 
 
        クリストバライトのようには簡単にはいかない。

                     形が見えてきたらブラスターで注意深く、ガラスビーズ4気圧から
        2気圧で掘り出す。

  


埋没材とインゴットが焼きついて、反応層がこすったくらいでは全然取れない。
                                                               Invex Liquid


インベックス液に30分つけておき、超音波洗浄器で反応層を清掃、アルミナ1~2気圧でブラスティングして完全に除去する。

この作業を丁寧に行うことで模型上でワックスパターンと同じフィット感が得られる。
そのときの気持ちのよさはなんとも言えない。セラミック製作の独特の充実感である。

反応層がすこしでも残っていると、当然模型上で浮き上がる。適合がいまいちのときは
反応層が残っていると思って間違いない。

メタルやレジンのような収縮はないが 調整は必要。コンタクトはきつめになる。

こういった調整にけっこう時間をとられると、歯科の鋳造というものが確立された技術で
あることがわかる。

クリストバライトで真空埋没の場合は気泡がなくなるので鋳造体の内面は鏡面のようになるために適合が良くなり、そこにブラスターをかけることでセメントラインはほとんど出ない。

プレスVESTの場合は気泡がなくても粒子が大きいため空間ができそこにインゴットが入り込むために内面は細かい粒子が飛び出ていることになり、浮き上がるのである。

何しろ1分以上も時にはクラックができるぐらいの圧が加わるのだから埋没材の強度が重要になるのである。

そういったことを考慮するとCAD CAMの方が理論的には優れていることになるのだろうか。削り出すバーの形状はどう影響するのだろう。











            3個ぐらいは確実に圧入できます。
                                       自然な透明感のHTインゴット。

            ジルコニアではこの色は出ない。



                                                                    e.max Estheticsを極める

                                           2017 10/1      イボクラ創立10周年記念講演会






    2012年12月23日日曜日

    e-maxの製作方法 ♯2















     


    • 
    メーカーの指示ではブリッジは③4⑤まで可能。
    女性、ダミーが小さい場合、対合歯が義歯の場合はもっと奥まで可能。
    ダミーにはスプルーを立てない。
    接合部分を中央の一箇所に持ってくるため。




    
    





    埋没材はプレスVESTとプレスVEST Speedの2種類

         Speedは早いが発熱がけっこうあるので、ワックスパターンの変形が気になる
         が経験的には大丈夫です。
         ほとんどのラボはspeedを使っているようです。
         掘り出しは冷えたほうがすこし楽です。
    


    
    
    





    蒸留水を使って計量します。希釈率で膨張率を調整。
    そのため、インレーとクラウンを一緒に埋没しないほうが
    賢明。クラウンも円周の大きさで混水比を調整すべき。
    特にインレーは希釈率を守らないと適合が悪くなる。




    埋没材には石英粉末を含むので吸い込まないように注意。


    smart mix(白水貿易)

    錬和時間は60秒、Speedは2分30秒




     Press Vestは最短60分、24時間以内に、
    Speedは最短30分、45分以内で炉に投入。

    ネットの書き込みで、
    何回やっても射出が失敗するのでイボクラを呼んで
    プログラマットを調べてもらったら、埋没材が純正でなかった
    ことが最後に分かったとのことが載っていた。
    鋳造の埋没より神経を使って作業すべし。


    なお、これらの2種類の埋没材は2018年から新しくなります。
    1種類のみになり、埋没後30分から12時間の間に炉に入れるようになります。





                              e-maxの作り方 #3

                   








    2012年12月21日金曜日

    e-maxの作り方 ♯1



    e-maxの製作方法について説明します。





    模型分離材を塗布し、マージンワックス
    をコーテングします。














    カービングワックスで歯冠形態を築盛します。

     











    シリコンパテを使って唇面のコアを
    とります。

    これはカットバック後のスペースの
    確認とセラミック築盛時のサポート
    に使用します。













    切縁を2mm程度と唇面をカットバック
    します。


















    カットバック完了。
















    厚みの確認。

    築盛するセラミックの厚みを考慮して
    スペースを調整します。

    この形に400MPa強度のインゴットが
    圧入され、その表面に100MPaの
    emax ceramを築盛します。
    舌側は強度を考えてインゴットのまま。












    スプルーイングをします。
















    一個だけ埋没するときはスプルー
    だけ付けます。



    emaxインゴットの選択としては次の種類があります。


    レイヤリング用

    MOインゴット(ミディアムオペーシティ)
    HO(ハイオペーシティ)

















    ステイニング用

    HT(ハイトランスルーセンシー)

    ステイニング用



    ステイニング及びカットバック用


    LT(ロートランスルーセンシー)















    続く  e-maxの作り方 #2




    関連ブログ      真っ白いブリーチング色のe-max 真っ白い歯



                            新小岩 早川歯科













     

    2012年12月18日火曜日

    冬季休暇のお知らせ


    下記期間を冬季休暇のため休診とさせて頂きます。

    H24.12月30日(日) ~ H25.1月4日(金) 迄

    よろしくお願い致します。

    
    恵比寿ガーデンプレイス 
    クリスマス恒例 バカラのシャンデリア
     
     
     
     
    
    日曜日、銀座の街灯と共にカウントダウンの掲示

     

    2012年11月19日月曜日

    左下5 オールセラミック

    左下5番のe-maxです。ファイバーコアにて支台歯形成。






     HT A2でステインを使用

      ファイバーコアにHTインゴットを使用すると透明感が出ます。

      メタルコアの場合は黒ずんで見えるのでMOインゴットを使用
      します。

      メタルボンドのセラミックの4倍の強度があります。
      メタルフリーです。
      マイクロスコープを使って製作し歯肉との境い目を
      ピッタリと合わせています。


    2012年11月6日火曜日

    オプリス双眼ルーペ

    歯にセラミックを被せる場合、歯肉とセラミックの境目の所をピッタリと
    合わせるのはすごく重要です。

    技工士はしっかりと型どられた模型で適合のいい物を作るのですが
    そのためには歯科医の技術が要求されます。

    いわゆる最近見かける精密歯科というやつです。
    なにも昔だって精密を志している歯科医はいるわけですが
    患部をより拡大して見る道具が用いられるようになってきています。


    歯科用双眼ルーペです。




    セキムラのOPRISで10万以内です。
    光学系はよくできています。
    2.5倍ですが始めて使う場合はこのくらいの倍率から始めて慣れたら3.5倍
    4.5倍にした方がいいです。



    2012年11月3日土曜日

    白い歯

         普通の差し歯はこんな色ですが





          こんな真っ白な被せ物を入れたいという人もいます。



          患者さんの希望に応じてどんな歯でも作れますが入れてから満足して
          もらえればと思います。

          自然な歯は透明感があるが、その人の感じる美は違った所に
          あるのでしょう。   
          
          

         
          今、製作中の歯(グレーズ前)です。




          インゴットはMO1。
          自分の歯はA1です。、それより白いのを希望しているのですが
          こういった場合どのくらい白くしたらいいのか,又入れてから気に入って
          もらえるのか考えてしまいます。
         
        
                  
                   もっと白くしたつもりですがちょうどいい感じになりました。
     
     
                                    ↓


                                    
     








    











    2012年10月27日土曜日

    入れ歯の大きさ

    入れ歯を安定させるためには大きく作るというのが歯科医の常識です。
    そうは言っても大きすぎる入れ歯はきゅうくつであり、舌の動きや
    口全体の動きのじゃまになってしまいます。

    解剖学的に入れ歯の外形は説明できますが、それぞれの歯科医が
    作った入れ歯の形は違ってきます。3箇所の歯科医院で総入れ歯を作った
    としてそれぞれの形が全然違うのは患者さん自身が経験済みでしょう。


    しかし、2人の入れ歯の達人が総入れ歯を作った時は大体は似てくるのでは
    ないかと思います。

    また、トレーにシリコン剤を大目に盛ったため、ほっぺたが広がって大きく
    できた模型を技工士が見た場合その外形線はどこにもってくるのかまったく
    わかりません。

    小さくならないようにしっかり作った入れ歯で患者さんに使用してもらい、
    この部分はもっと小さくできるかなと思って小さく削った後、
    次回来院時に患者さんが、「前より楽になりました」と言ったなら削る前の
    入れ歯は大きかったのでしょう。

    こういった事を何十年も毎日やっていると患者さんの反応からいろいろな事
    を学ぶ事ができます。

    私が大学を卒業したてのころ、入れ歯がうまくなりたくて、当時手に入る専門書
    はほとんど読みましたが自分の知りたいことはどこにも書いてありませんでした。

    そこで思ったのは、「だれかに教えてもらおうと思わないで、ひたすら入れ歯を
    作りつづければいろいろなことがわかってくるだろう。」ということです。

    入れ歯の大きさにもどりますが、私の考えは
    「大きすぎる入れ歯は患者さんがかわいそう。
    小さいと安定しないで動いたり外れたりするので吸着を重視しながら
    口の動きの邪魔にならないように小さく作る。」
    ということです。







    2012年10月24日水曜日

    ジルコニアとオールセラミック

     メタルを使わない白い被せ物としてはジルコニアとオールセラミックがあります。

    ジルコニア

     
        ● 金属のように硬く 、ジルコニアのみで作る方法と外側にセラミックを盛る方法   
          があります。ジルコニア単体の物は自然の色が出ないので色を重視する当院  
          ではやりません。
        ● 硬いので奥歯のブリッジに使うことができる、というか奥歯にメタルフリーの
          ブリッジを入れるにはこれしか選択肢がない。 

                 
    オールセラミック

         
        ● emaxが最適、400MPaの曲げ強度を有するガラスセラミックをプレスする。   
        ● 作り方としてこの400MPaだけで作る歯と外側にセラミックを盛った歯がある。   
        ● セラミックを盛る方法の方が本物らしく作ることができる。   
        ● そのため前歯のように色を重視する場合はセラミックを盛る方法が、色より
          強度を重視する奥歯の場合はプレス体のみがおすすめ。     
        ● 小臼歯までのブリッジも適応症なのでほとんどの症例で可能。

    結論      奥歯のブリッジ以外はemaxがいい。



                                                  メタルフリーのemax



                   

    1.                           新小岩 歯科 早川歯科