2016年8月21日日曜日

オールセラミック(emax)の値段が違うのはどうしてなのか。

   


オールセラミッククラウンの値段は歯科医院によってだいぶ差があります。

4万ぐらいから15万円ぐらいでしょうか。

この違いの理由としてネットに説明が書いてあるのを見たことがありますが、

それは歯科医の技術の差と技工料金の違いのためということでした。

技術の差というのは、歯を削り、型を取る作業ですが、その後に歯の色の写真を

取るなど、技工士に細かい指示を与えることが最も大事です。

技工料金の違いはセラミックの作り方によって決まります。

1色だけの材料で作れば短時間で簡単に作ることができますが、歯科医が見れば

すぐに本物の歯とは違うのがわかります。

本物の歯のようにきれいに作ったときは、入れる前に患者さんに、どうですかと

聞くと、「わー、きれい!」といってくれます。このような歯を作るためには何色もの

材料を使うために、手間がかかり、労力は何倍にもなります。

ただ金額が高いか安いかではなく、どのようにして作られたものかが重要で

価格.comで最安値をさがせばいい、というようなわけにはいきません。



そこで、出来上がった歯を次のように分類してみます。


A     高い、うまい
B          高い、へた、
C          安い、うまい
D          安い、へた、

患者さんにとってはCが1番いいんですが、これに巡り合うのはかなり

困難で、一般的にはBかAでしょう。これからは、D,Cも増えるでしょう。

また、患者さんの心理として、安いと不安だ、高いほうが技術が上なんだろう

といった考え方もあるようです。

これは先日、現実に、初診時の患者さんに当院のスタッフが言われたことがあり、

やっぱりそんなふうに思っているのかと、かなりショックを受けました。

こういった先入観に新宿や銀座といった地名が加わると、高級感や安心を感じて、

高い方に流れる人がいるのも事実です。有名人やモデルがそこで治療したとの

記事が載ってたりすると、高くてもそこで歯を入れたいと思う女性はいるでしょ

う。


値段を安くするためには材料費を抑える事ですが、まとめて作ることで可能になり

ます。1つのインゴットで数個作った場合、材料費は当然安くなります。

ある技工所のホームページにインゴットの再利用はしていません、と書いてありま

したが、このようにまとめると余りも出ません。そのためには、値段を安くしてた

くさん作ることがいいのです。






詰め物の5個分ですが、まとめてやることで手間も省けます。



セラミックがemax純正かどうか、よく言われる事ですが、インゴットの問題だけ

でなく、プレス機もemax純正であるべきで、圧の加え方、時間が適切でなければ

破折の原因になります。


さて、歯の値段の違いですが、値段の設定には明確な基準はなく、要するに、歯科医が

どのくらいの利益をほしいのかという単純な問題ではないのでしょうか。

利益が1万でもいいのか、最大で10万以上ほしいのか、それぞれの歯科医が自分

の考えで行っているのですが、産業界ではよそが真似できない技術を持ち、業界の

最安値を実現できた企業しか生き残れません



                                    新小岩 早川歯科







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